樹氷の光景

2月1日に、たった一日で積雪が45センチもあり、その後断続的な雨や雪をくりかえして、山中湖畔はすっかり雪景色になりました。極寒の2月上旬、山麓探偵団の行事で、よりもよって雪上ハイキングやソリすべりをした、年甲斐もないおバカな中高年ですが、どういうわけか、外にいるときはたいして寒くは感じないのです。
 気温のあがらない午前中は、樹木の枝の先の先まで樹氷がかがやき、また地面の雪の上にはうすいガラスのかけらのような氷片が、同方向に無数につきささっていて、それはそれは美しく、目をうばわれると、しばし寒さを忘れるのだと思います。
 その一方で、ふもとから山頂までの尾根全体が七色にきらきらかがやいているのですから、ついつい全国のニュースで見慣れた観光イルミネーションに比較して、ほんものの光の芸術にはやはり敵わないなどと、貧しい印象を口にしてしまうわけです。自分ながら、樹氷とイルミネーションを比べる浅はかさに、がっかりもしました。
 しかし、何日も樹氷を見て暮らしていると、しだいに樹氷だけの印象が強くなり、電飾のチカチカはすっかり記憶から遠のくものだとも知りました。
 長旅やアウトドアの行事が終わったので、今はほとんど一日中読書をしています。
 もちろん暖かい部屋の中で、さらにコタツにしがみついているわけですが、ときおり寒いなと感じたら、思いきって外に出てみることにしています。
 雑音を吸収して、しーんと静まりかえった真っ白な光景に、あのにぎやかな春や夏のテラスを思い描くことはできません。何年も樹氷にかこまれて、ずっと雪景色だったような錯覚が、ささやかな暖かさをくれます。
                                        りすママ
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