メジロのつがい

 つがいと書きましたが、はたして正しいかどうか、わかりません。もしかしたら、兄弟姉妹かもしれないし、友人かもしれないし、単なる行きずりかもしれません。でも、桜の芽をついばみに、メジロが二羽やってきて、コタツにしがみつく住人をとても楽しませてくれました。
 今年は、河津桜も熱海の梅も、開花時期がおくれているそうですので、メジロくんたちの行き場が失われているのでしょう。こんな真冬の山麓にも、春の予告に来てくれたのですから。
 散歩道で、村人たちと行き会うと、「いやあ、まったく、今年の寒さにはまいったね」と、異口同音にも、これが挨拶代わりになりました。でも、暖かい陽射しにさそわれた人々は、だれもがうれしそうです。
 実は、個人的に、春はちょっと苦手なんです。どういうわけか、自分自身の難題課題が、毎年3月に集中してしまい、昨春はそれが、個の問題にとどまらず、未曾有に拡大したこともあり、ついつい身構えています。そんな時期に二羽のメジロを目にして、もうひとつの春に、ほっと頭のゆるむ午後でした。

                              りすママ
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2月のごはん会

 2月といえば、雪道、雪空、雪窓、雪靴、雪山、雪だるまと、雪にまつわる日々が常ですが、今冬はどういうわけか、湖畔道路の積雪はほとんど溶けてしまいました。かといって、気温が高いわけではありません。まだまだ、マイナス10度前後がつづいており、立春は別世界の暦といったところです。
 さて、2月のごはん会も、道路状況の良い昼にします。

2月26日(日)午前11時半から午後1時くらいまで、いつものように、一品オカズもちより、震災義援金500円で、ご参加ください。前日までに、ご連絡くだされば、ありがたいです。
 
                             りすママ

野の花の目ざめ

 イスラエルの友人から送られてきた一枚の写真。それは、一週間の長雨の後、ナザレの近くにあるタボール山の斜面に、いっせいに咲いた野の花でした。ほんとうの野の花という表現は可笑しいでしょうが、人為的に植えられたものではありません。
 おそらく、何年もじっと土の中に眠っていた種が、珍しい長雨に目をさましたのでしょう。それにしても美しいので、下記の〈タボール山の野の花〉をクリックなさってください。かつての、ナバティアおよびカナンの時代も、キリストの時代も、十字軍の時代も、この辺りはほとんどこのままの地形だったと思われます。
 ナレーションは、みなさんでどうぞ。

タボール山の野の花
            

      りすママ

雪原の足跡物語

 山麓探偵団の朝は、なんとマイナス16度でした。でも、だれひとりキャンセルなしで、伊藤浩美団長以下10名は、須走り登山口からあざみラインを馬返しまで、スノウシューで歩きました。ゆううつな起床時とは裏腹、なんて楽しい! そして愉快! な道中。気温が低いので、雪上に肉眼で見える雪の結晶。みんなで、「ここにも雪印、あそこにも雪印」などと、その美しさに感嘆の声をあげました。空には、めずらしい彩雲が何度もあらわれます。
 もちろん新雪で、しーんと静まり返った雪原には、ウサギ、シカ、ネズミ、テンなどの足跡がいろんな方向に交差しています。爪や肉球の形で、動物たちのうしろ前がわかります。ネズミは、しっぽまでも雪上にひきずるので、どちらに向かっていたのかがわかるのです。
 動物たちにとって、足跡を残すのは身の危険が高まることなので、できるだけ小さく、目立たないように工夫するといいます。
 二本の木のあいだに、明らかに往復したとみられる一匹のネズミの足跡。どちらが往路なのか復路なのかわかりませんが、一方が他方より小刻みなのです。つまり、なにかを期待して早足で行ったけど、たいした収穫もなく、がっかりしてもどったのか、それとも、無心で出かけていったら、なにかいいことがあって、喜び勇んで、ジャンプしてもどってきたのか。考えるだけで、わくわくします。
 伊藤団長の解説によると、木に登れるネズミは、ヒメネズミだけで、アカネズミは登れないということです。ということは、木の根元で消えているネズミはヒメで、木に登って降りて、そしてもどったのでしょう。
 ウサギの足跡は、まだ新しく、その辺りでわたしたちをのぞいているかもしれません。逃げるだけの人生(?)というウサギは、なにをしに森をぬけたのでしょう? 近くに他の足跡がないので、少なくともその時点では追われてはいませんでしたね。
 雪原の真ん中を横断したシカは、団体さんだったようです。足跡は、けっして同時刻に刻まれたわけではないので、動物たちがそれぞれの時間、それぞれの理由で、その場所を通ったのでしょうが、そのそれぞれの物語が多様に想像できて、自ずと頬がゆるむ、じつに豊かな一日でした。
 午前10時半から午後3時半までの5時間、雪の中にいたわたしたちは、ほとんど寒さを感じませんでした。なのに、須走りの道の駅にもどったら、きゅうに寒くなって笑い合いました。
 寒さを感じるとは、いったい何が感知するのでしょう?
 あれから一週間たち、今朝もマイナス17度で、起床は超困難。今ごろ、あの雪原で、わたしたち10名のスノウシューの足跡をめぐって、動物たちがさまざまな推測をしているとしたら、まずは危険度ゼロだと、それだけはわかってほしいと望んでいます。人間10名で歩いた理由は・・・・森の動物たちの6感で感知しても、たぶん・・・・不明・・・・でしょうねえ。

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