住宅問題について

 自然映像カメラマンの伊藤浩美さんがみえて、さわやかな午後をテラスで過ごしました。数日前から抱卵しているシジュウカラの巣箱周辺がばかに静かで、親鳥のエサ運びが見られなくなったと言うと、異変にちがいないと伊藤さんがおっしゃる。彼の同席のもと、そっと巣箱を開けてみると、はたして、抱卵していた親鳥も卵も一個もなくなっているではありませんか! ヘビにやられたのです。
 数年前は、親鳥の警戒警報で集まってきた他種のホバリング加勢で(混群)、みごとに小ヘビが撤退して、ヒナ8羽が助かったのですが、今回はどうやらヘビの侵入を妨ぐことができなかったにちがいありません。苔や獣毛で造られた空っぽの産座が、初夏の日差しを浴びて、むなしく見えました。
 「住宅難なんですよ」伊藤さんが、森を見ながらぽつっと一言。「人間の過度な開発で、野鳥や小動物のねぐらや住処を壊したのだから、責任をもって造ってやらなければならない」
 「そうなんですね」
 「ムササビでも野鳥でも、巣箱が必要なんです」
 「住宅難・・・・」
 「ええ、そうです」
 ヘビにやられた巣箱をきれいに掃除して、わたしたちは再度店の壁にかけ、そのあと、伊藤さんに巣箱をかける位置などをレクチャーしていただきました。
 一度還ってきたと思われたオオルリの声が、また聞こえなくなったので、きっと営巣場所が見つからなかったか? パートナーに巡り合えなかったか? いくつかの理由が考えられます。
 抱卵を巣箱の外で見守っていた、オスのツッピーツッピーという声も聞こえなくなりました。もしかしたら、抱卵していたメスも、ヘビの餌食になってしまったかもしれないと、伊藤さんは言います。
 住宅問題に始まって、ヘビにとっても、野鳥にとっても、生きるということはたいへんな闘い、あらためて、ため息の午後でした。

                     りすママ
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オオルリ飛翔

 10日間たしかに森を飛び回っていたオオルリの澄んだ鳴き声は、5月11日を最後に聞こえなくなりました。どこかに飛んで行ってしまったのでしょう。
 ここで営巣できなかったのが、なんとも残念です。
 そのかわり? 店の壁に掛けた巣箱には、シジュウカラがただ今抱卵中。そのうち、ヒナのにぎやかな鳴き声が聞こえるのを、心待ちにしています。今は、抱卵するメスのために、オスがせっせとエサを運んでいます。
 そんなわけで、シジュウカラが安心して巣箱に入れるように、テラス席の一番奥テーブルは、空けてありますので、あしからず。若干離れた席から、彼らの巣箱出入りが観察でき、思わず時のたつのを忘れます。
 また、キビタキは甲高い鳴き声を持続させるようになり、もしかして営巣中かもしれません。
 近くで巣立ったヤマガラは、すでに親鳥の後を追い、羽をふるわせて口移しにエサをもらっています。
 アカゲラは、ドラミングに夢中です。
 生き物たちの無心の営みに、じっと身を任す植物たちも新緑に輝き、木間をぬって緑の風が吹く昨今です。自分たちも、かつて森の中にいたという遠い記憶が、ふと体のどこかをなでたりします。

                        りすママ
 

オオルリ飛来 その2

 5月3日も、オオルリの鳴き声を確認し、営巣を願いつつ、耳をすませました。そしてその直後、東富士演習場から轟音と共に離陸したと思われるオスプレイ二機を、真下から見上げました。
 その途端、オオルリへの思いが吹っ飛び、しばし憂鬱な半日でしたが、憲法集会での、101歳むのたけじの渾身の訴えをテレビの画面で見て、自分に落ちたオスプレイの影は吹っ飛びました。
 その晩は大嵐で、果たして野鳥や小動物たちは、いったいどうやってこの大雨と強風を耐えたのか? 想像もできませんでした。
 が、陽が射した4日のきょう、再びオオルリ、キビタキ、エナガの鳴き声を確認しました。
  オスプレイは、元々〈みさご〉という鳥の英名で、その形になぞらえた軍用機ということですが、鳥を勝手に軍用機に名づけるなどした人間どもの恥は、到底ぬぐえるものではありません。
 オオルリたちよ、キビタキたちよ、君たちは、人間の戦いにぜったいに名を貸してはならない! むのたけじの、精一杯のしゃがれ声と、森に響き渡る野鳥の声に、わたしも微力ながら声を重ねたいと、強く強く思った一日でした。

                  りすママ

              
 

オオルリ飛来

 5月1日朝、オオルリの独特の鳴き声をキャッチ! 昨春は、一日だけの通過点となった我が森ですが、今年は二日目のきょうも、断続的に鳴き声が聞こえます。美しいのは同じですが、明らかにキビタキとは異なる、透き通るような鳴き声に、ついうっとりと目を細めてしまいそうです。
 主に、朝と夕方にオオルリの鳴き声が聞こえ、それもかなり近い距離です。なんとか営巣して家族を増やし、秋までとどまってくれないでしょうか。
昨夕は、アカゲラとアオゲラのドラミングも目撃しました。シジュウカラも営巣に精を出し、森は繁殖の真っ只中といえそうです。

 九州の避難所に暮らす老若男女の人々を想うたび、この穏やかな春を味わう自分たちの幸せが身に沁みます。                                

                         りすママ
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