づな峠から三国峠へ

 よりもよって極寒の日、12月13日の木曜日、アルピニストの戸高雅史さんのガイドで、山麓探偵団の活動が行われました。わたしたち総勢14名は、山中湖畔のづな峠(武田信玄が、御殿場の深沢城を攻める時に、馬をつないだと言われる峠)から、三国峠(山梨県、静岡県、神奈川県の交差点)への道なき道を、個々に広がって自由に歩きました。
 雪原、草原、ブナ林、葦原と、たった半日の間に変化する足元の景観は、まるで季節をめぐるようで、数時間前の寒冷地の朝の体感が、記憶ちがいのようでした。三国峠の頂上では、真正面に富士山、そして眼下に山中湖と湖畔風景を見下ろし、小春日和の絶景に、だれもが言葉少なに立ち尽くしました。
 その後、背丈ほどの葦原の間をぬい、大草原のローラになった気分で、峠を走って降りました。
 なんて素晴らしい一日。遠くは千葉、東京、湘南方面から参加されたみなさん、遠路はるばる、そして軽快な木登り、おつかれさまでした。
 近くに住んでいながら、こういうコースにはなかなか気づきませんし、単独では歩けませんので、戸高さんにはあらためて感謝しております。
 2012年の年末にふさわしい、変化に富み、かつおだやかなコースだったように思います。
 今回の活動テーマは、〈みーんな けもの道〉という、みーんなって、いったいだれなのか? なになのか? よくわからないけど、なんだかワクワクするタイトルでした。
 小動物になって歩いた仮想の数時間は、落葉したスカスカの森で、外敵から身を隠すのにかなり苦労しました。木の根っこやウロに出会うと、しばしほっとするのは、そこに身が隠れるからです。さらに、枯葉や枝のカサカサする音をたてないように、たてないように移動しなければなりません。
 陽に照らされて雪上にできる、自分自身の動く影なども、空の猛禽類に見えてしまったら、すぐに狙われます。
 けもの道とは、そうしたいくつかの危険を最小限にして、できた道だということがわかりました。景色がいいとか、近道だとか、そういう基準でできた道ではないようです。
 ある参加者は、一匹狼になったつもりで歩き続けて、ついにはぐれ狼になってしまい、昼食時におくれました。でも、彼曰く「みんなの姿が見えたときは、うれしかった」
 そうなんですね。そう簡単に、一匹狼にはなれないとしたら、群れにつづく方向も、けもの道の大事な条件かもしれません。
 歩きながら、いくつかの発見があって、参加者との一体感もあって、収穫多き一日でした。

                           りすママ
 


 
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