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雑草と野草のちがい

 「雑草という草はない」と発言された昭和天皇のお言葉は、あまりにも有名ですが、では、ふだん巷で交わされる〈雑草〉とは何か?
山麓探偵団で、精進登山道の二合目から氷穴火口列を歩き、その後ふかふかの苔に腰をおろしての休憩中、Mさんがみんなに問いました。Mさんは、神奈川県在住の主婦ですが、富士山麓の野鳥、地質、山野草、樹木を心から愛し、時には詳しく解説してくださる探偵団仲間です。
 Mさんによると、〈雑草図鑑〉なるものもあって、そこにある草のほとんどが、農業を営む人たちには、不都合で、邪魔になる種類だそうです。つまり、学術的には、これが野草で、これが雑草という区別はなく、野草は、人間が好み、可愛いと思う対象で、雑草は、農耕地で目的の栽培植物以外の、人間には不都合、不必要な対象だということです。
 曖昧に使っていたら、やはりあまりにも曖昧な区別(差別?)があって、それも人間中心でおどろきました。
 しかし、学術的な区別はなくても、〈雑草のように生きる〉〈ぼくたちは、雑草みたいだから〉などと、たくましい生命力にたとえて使われることを思うと、わたしたちの頭の中での〈雑草〉は、決してネガティブに捉えられていないことがわかります。
 こうした、曖昧な言葉がかなり多いことにも気づきました。〈田舎〉〈地方〉〈都会〉なども、人によってさまざまに解釈されていることがわかります。〈田舎〉と〈都会〉のちがい、〈地方〉と〈中央〉のちがいには、おそらく各分野でははっきりした境界があるのでしょうが、各人の頭の中では、自由なイメージ、解釈が飛び交っています。
 丸一日の山歩きを終えた10人、みんなが新緑の浅みどり色に染まったように、わたしには見えましたが、当然、別の色に見えた人もいたはずです。でも、少なくとも、だれも〈雑草〉には、出会わなかった、そう思える一日でした。

                             りすママ
                
 
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